意外と難しい伝い歩き!評価から治療までを考える。

 

ブログへの訪問ありがとうございます。

 

 

在宅で意外に使う移動手段のひとつ。

 

 

伝い歩き!

 

文字通り、物を伝って歩く行為。

 

 

結構使う移動手段だが、これが意外に難しい。

 

 

あなたも経験はないですか?

 

 

伝い歩きが出来ると出来ないでは、在宅での転倒の有無に差がでてくる印象です。

 

もちろん在宅だけでなく、院内ADLも含めどちらにしても必要になる要素なので把握しておくことにこしたことはないでしょう。

 

 

今回は伝い歩きについて、評価から治療までを考えていきたいと思います。

伝い歩きは難しい?

冒頭でも書きましたとおり、伝い歩きは難しい動作です。

 

なぜか?

 

 

伝い歩きは

  1. 手を着く位置が環境に依存してしまう。
  2. 何もないところを歩かないといけない。

 

この2点が考えられます。

Twitterでもつぶやいたとおり、ここが1本杖やシルバーカーなどの移動手段とは違うところです。

 

 

しかし、逆に考えると

環境に適応できれば上手いこと動作を行えます。

 

 

院内での移動は危なっかしいのに、在宅に戻ると意外に安定して移動出来ている。

 

 

そういった患者様はいなかったですか?

伝い歩きを獲得するためのポイント

何でもそうですが、複合的な視点で評価することが大事です!

複合的とは身体機能だけではなく、環境的な要素も評価・アプローチしていくことです。

 

 

ここが上手くいっていないと、転倒して骨折→寝たきりなどの負のスパイラルに陥ってしまう恐れもあります。

 

 

負のスパイラルに陥ると、拘縮を起こし筋力を低下させ認知機能も低下させます。

 

 

そのため、転倒のリスクをなるべく0に近づけ複合的な視点で評価をしていきましょう。

伝い歩きの評価

主には身体機能と環境面から評価していきます。

 

身体機能の評価でいえば

 

  • 立位バランス

 *静的だけでなく動的バランスの評価もしていきましょう。

  FBSは個人的に臨床では全部は使用しないですが、その人に必要な機能部分のみ使用したりすることもあります。

 今回でいえば、立位保持や両足を一緒に揃え立位保持、左右方向から後ろに振り向くなどの項目を中心に評価していきます。

 

  • FRT(ファンクショナルリーチテスト)

 *伝い歩きをするためには物を伝っていかないといけないため、立位でどれだけリーチできるか大事ですね。

 年齢の標準値よりも約15cm以上低下していれば転倒の危険性が有意に増大するそうです。

 

  • フリーハンドで5m程度歩けるか

 *直線だけでなく、方向転換も評価しましょう。

 

  • 筋力、筋持久力

 *もちろんこれだけではないですが、CS-30という評価法にて評価できます。

くわしくは→CS-30テスト法

 

  • 部屋の中を歩けるための耐久性
  • 痛みの増悪がないか
  • 色んな環境に適応できるために、真横や真下に押せるか(下図)

 

 

環境面でいえば病棟や在宅での環境、その人の生活動線を評価していかないといけません。

 

病棟でいえば

ベッドからトイレ、ベッドから洗面台、トイレから洗面台などの距離や動線。

それに加えて、在宅では

玄関、お風呂場、トイレ、居室、屋外などの距離や動線。

 

 

 

その他でいえば、判断能力や危険察知などいわゆる動作性知能といった領域の評価・訓練に活用することもできます。

 

つまり、歩行能力だけではない部分も評価・訓練として活かしていけます。

 

 

 

上記のようなことをトータルで評価していきましょう。

 

症例に応じて必要な評価があれば追加していって下さい。

伝い歩き獲得に向けた治療

先ほどの評価の内容などを参考に、あなたはどのようなアプローチをしますか?

 

 

例えば

  • 平行棒内であれば目印のようなもの(重錘など)を棒の上に置いて、その目印の部分だけを伝いながら歩く
  • 壁を伝いながら歩く
  • キャスター付きの椅子やダイニングチェアなど様々な種類のものを伝って歩く(環境にあわせて手で押す方向を制御する練習)

などなど。

 

その他にもOTやNs、家族など他職種とも協力して行うことも大事です。

 

 

このように、伝い歩きが上手くできると病院内や在宅でも活動量の維持・向上が見込めます。それくらい日常生活での活動量を確保することって重要なのです。

まとめ

  • 身体機能だけではない複合的な要素も吟味しましょう。
  • 伝い歩きは歩行能力だけではない部分も評価、訓練として活かしていけます。
  • 転倒予防のためには他職種とも協力してやっていきましょう。

 

これが私の考える伝い歩きに関する考えです。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大川雅史

当ブログへお越しいただきありがとうございます。総合病院勤務の理学療法士。「健康で元気な生活をサポートする」がモットー。一般の方、セラピスト向けに理学療法士としての知識を中心にアウトプットしていきます。