半月板損傷の原因とメカニズムとは?ポイントは〇〇に注意!



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前回と前々回の記事はこちら↓

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学生・新人の方必見!半月板の構造と機能について解説

2018-11-28


今回は半月板損傷の原因やメカニズムについて書いていきます。




半月板損傷は、スポーツ中や加齢により損傷しやすい部分でもあります。




再発することもあり、手術をすればそれで治るというものではありません。





半月板損傷のメカニズムを考えることで、その後のリハビリを効果的に進めることにつながってきますし、再受傷予防のリスク管理にもなります。




大事なポイントとして
荷重下での膝関節への過剰ストレスを回避していくか! です。

半月板損傷の原因

半月板損傷は、荷重時の膝関節に屈曲や回旋の過剰なストレスが加わって生じるとされ、スポーツ活動中の急激な方向転換や着地動作の際に受傷することが多いです。




その他には加齢によるものやACLなどの靭帯損傷との合併があります。




それぞれについて説明していきます。

スポーツ活動

膝の怪我の中でも比較的多い怪我で、野球・サッカー・バスケットボール・スキー・ラグビーなど様々なスポーツで起こります。




上記でも書いたように、膝に強い衝撃が加わったり、強くひねられたりすることで半月板を損傷してしまいます。




具体的には

・ジャンプの着地や転倒したときに膝が内側にねじられた時
・横からスライディングやタックルをされた時

などです。





以下の動画は右膝半月板損傷をした選手の動画になります↓


おそらく相手選手とぶつかり態勢を整えようとした際に痛めたのではないかと思われます。


つまり

・ジャンプ動作が多い
・急ストップや急発進することが多い
・ターンなどの切り返し動作が多い

ようなスポーツにて損傷が起こりやすくなります。




ジャンプ動作が多いスポーツは、着地時に膝を捻ってしまい半月板を損傷する可能性があります。




ステップワークが多いスポーツは、相手選手をかわす・かわされないようについていくなどの動作が必要になり、急発進や急ストップなどの切り返し動作の連続になります。




このような動作で変な足の着き方をすると半月板を損傷する可能性があります。

加齢によるもの

半月板は成分の70%が水分で残りはコラーゲンなどで構成されています。




加齢とともに半月板の水分量は減少するため、これにより半月板の役割の1つでもあるクッション性が低下していきます。




このことから加齢や変性によるものは


明らかな外傷はなく

・朝起床時に立とうとした
・自転車から降りようとして足を着いた
・植木鉢を持って立ち上がろうとした


など些細な動作で損傷しやすくなります。




そのようなときは、下腿の外旋などの膝アライメントの異常を伴っていることがあります。




また、円板状半月が原因となることもあります。



円板状半月とは生まれつき半月板が大きく分厚い半月のことです

半月板が大きく分厚い。
主に外側半月板に存在することが多い。

円板状半月は大部分が外側に認められ、内側に認められることは非常にまれです。




特に外傷機転がなくても高頻度で変性断裂を生じやすく、発症率は正常半月板を有する場合の2倍程度と報告されています。

靭帯損傷との合併

半月板損傷は単独で起こることもありますが、ACLなどの靭帯損傷と合併することもあります。


これを複合損傷といいます。




半月板との複合損傷として多いのが、前十字靭帯(ACL)と内側側副靭帯(MCL)です。


特にACL・MCL・内側半月板を同時に損傷することをアンハッピー・トライアド(不幸の三徴候)といいます。




この怪我は名前の通り、膝関節の怪我の中でも最も不幸な複合損傷といわれています。




手術を行い早くても1年、長ければ2年のリハビリテーション期間を有するとされています。


競技復帰が出来ればいいですが、選手生命が絶たれかねない予後不良の外傷となっています。

半月板損傷の症状

半月板損傷の症状としては

・疼痛
・引っかかり感
・ロッキング
・クリック音

などがあります。


それに伴う膝関節の腫脹を認めることもあります。




半月板損傷の特徴的な症状としてロッキングがあります。


ロッキングとは名前の通り膝がロックしたように動かなくなる症状です。


患者さんは突然膝が伸ばせなくなったと言われますね。




そして膝の中で何かが挟まっているような違和感または痛み、可動域制限を伴います。




ロッキングの根本治療としては手術が必要になります。

半月板損傷のメカニズム

原因でも書きましたが、半月板損傷は荷重時の膝関節に屈曲や回旋の過剰なストレスが加わって生じている可能性が高いです。




特にKnee-in動作と呼ばれるものは大腿骨内旋+脛骨外旋を伴います。


これによって膝関節は不安定となりやすくなります。




患者さんでもいませんか?

・重たいものを持って立ち上がろうとした
・坂道を下っていたときに急に痛くなった

という話し。




まさにその原因の1つが膝のひねり(Knee-in動作)と関連があるのではないかと考えます。




Knee-in動作の原因としては膝関節自体よりも股関節や足関節の柔軟性・筋力の低下などが関連する可能性があります。




またKnee-in動作では外側に圧縮・内側に牽引ストレスが加わります。


外側の圧縮ストレスが強ければ外側半月板を損傷しやすく、内側の牽引ストレスが強ければ内側半月板を損傷しやすくなります。




内側半月板は内側側副靭帯に付着をもつため動きが小さいこと、そして下腿外旋にて後方へ移動しますので、後方組織の働き(半膜様筋など)が十分でないと内側半月板の損傷を引き起こしやすくなります。




後方組織の働きについてはACL損傷でも共通するところがあります↓

ACL損傷後に鍛えるべき筋は大腿四頭筋だけじゃないよという話し

2018-08-15

このようなことから、いかに荷重下での過剰ストレスを回避していくことかが大事になります!




このような半月板を痛めやすい状況があった上で、半月板に負担をかける動きが半月板損傷を引き起こす原因といえます。

まとめ

今回は半月板損傷のメカニズムを考えていきました。




理学療法では

荷重下での膝関節への屈曲、回旋ストレス
膝関節の過伸展

を回避しながら動作の改善を図ることが重要です。




これが結果的に再受傷のリスク管理にもつながってきます。




今回の内容を踏まえ、運動療法や動作指導を行う際の参考にしてください。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



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引用・参考文献

・石井慎一郎 他:膝関節理学療法マネジメント 機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く:P30:MEDICALVIEW
・石川齊 他:図解理学療法技術ガイド第2版:P826-831:文光堂

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