ROMを測るときに数値だけみていませんか?臨床でのポイントを解説

 

ブログへの訪問ありがとうございます。

 

 

ROMを測るときにはゴニオメーターを使いますよね。

 

 

学生時代に一生懸命ゴニオメーターを関節に当てて角度を測る練習をしていませんでした?

 

 

やり方としては間違ってはいませんが・・・非常にもったいない!

 

 

ROMを測るときに数値だけみてしまう傾向にある学生さんや新人さん必見!

臨床においてROMを測るときにみるポイントを書いていきます。

 

ROMあるある

あるあるポイント1つ目。

基本軸と移動軸を正確に当てようと集中してしまうこと。

 

 

その先にわかることとして、どれくらい関節の角度が動くことができるかだけです。

 

 

ROM1つとっても評価ーアプローチへ繋げていくことができます。しかし、角度だけが分かっても繋げていくことができません。

 

 

あるあるポイント2つ目。

参考可動域に当てはめようとすること。

 

 

日整会の「関節可動域表示ならびに測定法」をもとに参考可動域が決められています。

 

 

ただこれはあくまでも「参考」です。

 

 

考えなければいけないのは、ROMと動作の結びつきを考えること、即ち患者様のHOPEを達成するために必要な角度です。

 

 

例えば肩関節の屈曲で考えてみましょう。

生活の中で屈曲120°挙がればいい方に対し、参考可動域が180°だからと180°まで挙がることを目標にしてしまうと患者ーセラピスト間での差異が生まれてしまうかもしれません。

 

 

その人によって求められてくる屈曲可動域は違ってきます。そのため、その人の生活を考えていくことが大事です。

 

臨床でのポイント

ROMをする際の臨床でのポイントについては

  • end feel
  • 四肢を持ち上げたときの重量感
  • 関節が動くときの軌道
  • 肢位の変化による可動域の変化
  • 代償を見分ける

 

などがあるでしょう。

 

 

end feel

end feelは大きく分けて

  1. 骨性(関節運動の最終域で、骨と骨がカチッと抵抗感を感じる)
  2. 関節包性(関節内で、靭帯や関節包がじんわりと引き伸ばされる感じ)
  3. 軟部組織性(関節周囲の筋や軟部組織の表層の抵抗)

 

があり、それぞれの抵抗感をセラピストの手で感じていきます。

 

 

関節が動くときの軌道

関節が動くときの軌道については、膝伸展を例にすると、最終伸展時にスクリューホームムーブメント(以下:SHM)が起こります。SHMは正常では脛骨が外旋してきますが、異常例では内旋してくるパターンもあります(逆SHM)。このように伸展の角度をみることも大事ですが、関節の軌道を手で感じながら制限因子を特定していかなければなりません。

 

 

肢位の変化による可動域の変化

肢位の変化による可動域の変化もみることも大切です。

よくあるのは足関節背屈の可動域。

膝屈曲・伸展位で単関節筋と二関節筋の影響をみる評価ですね。

 

その他にも膝関節伸展可動域制限因子の見分け方(SHMを制限する因子)から考えると、薄筋・縫工筋・半腱様筋・半膜様筋・膝窩筋はSHMを制限する可能性の高い組織です。特に薄筋・縫工筋・半腱様筋は鵞足を形成し、脛骨の内側に付着をもちます。これらの筋は、いずれも股関節を超えて骨盤に付着を持つ筋です。よって、股関節の角度を変えながら膝関節の伸展可動域を測ることで、どの筋がSHMを制限しているのかを判別することができます。

 

 

例えば

股関節中間位で膝伸展と外転位での膝伸展で、中間位と比べて強い抵抗感を感じたり、伸展可動域が減少したりするようであれば薄筋がSHMを制限する因子である可能性が高いことになります。

 

 

代償を見分ける

代償を見分ける必要もあります。可動域はあっても代償を用いている場合もあるので注意してください。

 

例えば足関節底背屈の動きで説明します。

背屈では、通常であれば背屈初期や中期には外反は起こらず、最終域だけ外反が起こります。しかし背屈制限がある人は背屈初期~中期から外反することがあります。つまり、距骨内側の後方滑り制限がみられます。

 

 

底屈では、内旋を伴う動きは異常です。つまり距骨内側の前方滑り制限がみられます。

 

 

これらの動きに注意して評価していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

 

ROMは量的評価の1つではありますが、臨床では質的に評価していくことも大事になります。

 

 

あなたの手で感じた感覚を大事にしていきながら臨床に応用していきましょう。

 

 

ROMを有効活用することで、自分の評価・アプローチの幅を広げることができるでしょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

大川雅史

当ブログへお越しいただきありがとうございます。総合病院勤務の理学療法士。「健康で元気な生活をサポートする」がモットー。一般の方、セラピスト向けに理学療法士としての知識を中心にアウトプットしていきます。