飛行機だけじゃない!車の中や避難所でも危険な疾患とは?

 

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これから夏休みシーズンになり、海外旅行など長時間のフライトを過ごす人も多いのではないでしょうか?

 

 

フライト中に注意することのひとつとして、エコノミークラス症候群(現在はロングフライト症候群に改称)というものがあります。今回はエコノミークラス症候群について症状や予防法などまとめてみました。

 

エコノミークラス症候群とは?

エコノミークラス症候群とは、長時間にわたる飛行機の搭乗などによって足の血流が悪くなり、足の静脈のなかに血栓(血のかたまり)ができることで発症する病気の総称です。元サッカー日本代表の高原直泰選手が飛行機のなかで発症したことでも有名になりましたね。

 

 

エコノミークラス症候群になると、足の腫れや胸の痛みなど様々な症状が現れます。

 

発症のメカニズム

発症のしくみについて説明していきます。

 

 

飛行機のエコノミークラスに搭乗すると、長時間にわたり狭い場所で座ったままの状態になります。長時間にわたり足を動かすことがないために足の血液の流れが悪くなると、足の静脈のなかに血栓(血のかたまり)ができることがあります。

 

足にできた血栓は歩行などをきっかけにして、血液の流れに乗り、肺まで到達することがあります。肺に到達した血栓が肺の血管を塞いでしまうと、胸の痛みや息切れなどの症状が現れるようになります。

 

 

エコノミークラス症候群は、飛行機のエコノミークラスへの搭乗によってのみ起こるわけではありません!狭いところで座ったまま長時間過ごし足を動かすことが少なければ、どこでも発生する可能性があります。

 

 

このため、長時間にわたる車の運転や車中泊、デスクワーク、さらに先日の大阪北部を震源とした地震での避難生活でも発生することがあります。

 

エコノミークラス症候群の症状

症状について軽症・中等症・重症例それぞれで説明していきます。

軽症

重力と腹圧に逆らって心臓に血液を送り返さなければならない、ふくらはぎの筋肉中の静脈が閉塞してしまった状態が軽症のエコノミークラス症候群です。

 

 

左右どちらかのふくらはぎの不快感、鋭い痛み、腫脹などを起こします。

 

 

一般的には、4:1の割合で左側のふくらはぎに発症します。

 

 

軽症の場合は、自然治癒していることがほとんどです。

 

中等症

軽症例の血栓が、さらに血液の流れに沿って心臓側に徐々に延び、成長していって大腿部あるいは骨盤内深部静脈まで塞いでしまったケースが中等症です。

 

 

このケースでは、痛みや浮腫が一側の下肢に強く出ます。

 

重症例

中等症の血栓が大静脈を上行して一旦心臓に入り、肺の血管(肺動脈)を詰まらせてしまうことを肺血栓塞栓症と呼びます。

 

 

前症状として疲れやすさや息切れがでてきます。この場合は重症ケースとなり、呼吸不全など突然死につながります。

 

 

疲れやすさや息切れを自覚する場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

 

エコノミークラス症候群の予防法

予防法としては以下になります↓

エコノミークラス症候群の予防のために

ポイントはふくらはぎの筋肉を中心に動かすことです!理由として、ふくらはぎの筋肉を動かすことで、ふくらはぎの静脈が閉塞しないよう心臓に血液を送り返すことができるからです。ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」ともいわれ、非常に大事な役割を担っています。

 

①足首や足指を動かす

1時間に1回程度、座ったままで足首を上下に動かす運動(かかとの上げ下げ)や足の指を上下に動かす運動をするといいでしょう。

 

 

②ふくらはぎを軽くもむ

1時間に1回程度座ったままで軽くもんでみましょう。①と組み合わせてもgoodです!

 

 

③歩く

2~3時間に1回は座席から立ち上がって歩くようにしましょう。

 

 

④アルコールは控える

機内ではアルコールを摂取する人がいるでしょうが、ビールやワインなど利尿効果により余計に脱水を助長してしまいます。ですので、ミネラルウォーターや薄めのお茶を飲むようにしましょう。

 

 

⑤腹式呼吸をする

座った姿勢で酸素補給のためには腹式呼吸を行うのがよい方法です。腹式呼吸によって、横隔膜の働きが促進されるため肺に十分な酸素が取り込まれることになります。

 

 

やり方は

息を吸う際にお腹を膨らませて、吐く際にお腹を引っ込めていきます。お腹を膨らませる際のポイントとして、胸があまり膨らまないように意識して行って下さい。

 

さらに腹式呼吸について知りたい方はこちらもチェック↓

呼吸って意外に大事!1日1回〇呼吸してますか?

2018.01.26

このような動作を1時間に1回、1分くらい行いましょう。

 

こんな人は要注意!

エコノミークラス症候群にかかりやすいリスクを抱えた人とその予防法を紹介します。

 

 

  • 50歳以上
  • 術後3ヶ月以内(特に下肢の場合)
  • 肥満、下肢に静脈瘤がある
  • 血液に凝固能に異常がある
  • 経口避妊薬を服用している
  • 妊娠中や出産1ヶ月以内

 

このようなリスクを抱えた人は特に要注意です。

 

 

そのような方は足全体を締め付けることで、下肢の静脈血を心臓に戻すポンプ機能をサポートする弾性ストッキングを履くのも有効です。医療用でなくて市販の物でも構いません。

 

 

まとめ

今回はエコノミークラス症候群についてまとめました。

 

エコノミークラス症候群は、男女問わず誰にでも起こりうる疾患です。楽しいバカンスがエコノミークラス症候群で台無しにならないよう予防をしっかりしていきましょう。

 

 

 

こちらの記事を参考にしました

エコノミークラス症候群の予防のために|厚生労働省

目指せスポーツドクター|エコノミークラス症候群の予防法

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

大川雅史

当ブログへお越しいただきありがとうございます。総合病院勤務の理学療法士。「健康で元気な生活をサポートする」がモットー。一般の方、セラピスト向けに理学療法士としての知識を中心にアウトプットしていきます。